Norihitoブログ

50代からの人生のたな卸しをつづったブログです。

フェースtoフェースで想いを伝える

共に学ぶ姿勢

 

人はどんな時にやる気になり、行動が変わるのでしょうか?

私は、人は人との出会いで人生の変化が起きると思っています。

 

ドライバーをしていた私が、今度はドライバーに教育を行う立場になり

人生は大きく変化しました。

 

当時、九州一円に事業所があり、約1000名の従業員がいました。

そのうち600名ほどが集配ドライバーです。

社長からは「600名のドライバー全員がお前の担当である。

教育といっても上から目線で教えてやろうというではいけない。

熱い思いをもっている社員を探して、そのやる気に火をつけてほしい。

そのための手法は任せるから自由にやっていい」と言われていました。

 

まずは何から手をつけるか?

いろいろと考えた結果、すべての事業所を回って自分の顔を知ってもらうこと。

そして、自分がやろうとしていることを伝えることから始めるしかない。

 

九州一円と大阪に約20か所ほどあった事業所を回る計画を立て、

昼間は各地のドライバーに横乗りして一緒に仕事をしながら

いろんな話しをしました。

いきなり本社から来て横乗りしたいと言われて、全員が警戒心を抱いていました。

完全にアウェー状態で一日が始まります。

私は、ホーム上を一回りして気になった人に「横乗りさせてほしい」と声をかけます。

声をかける基準は、影響力のありそうな人。

特に、会社に不満を持ち、回りの社員に悪い方に先導するような人。

そんな人は、良いも悪いもリーダーシップがある。

そんな人が味方になってくれれば会社を変える原動力になると考えたからです。

もちろん相手は嫌がりますが、それでも横に乗ります。

 

最初は、嫌がっていますし、無視していますが

トラックの助手席に座っているため少しずつ心を開いて話しだします。

会社に対する不満や上司の不満、仕事への思いなどいろんな話しをしていると

だんだん相手のこともわかりだし、私のことも理解してくれるようになりました。

特に感じたのは、見た目は怖く、社内で扱いにくいような人が

お客様にはとっても高く評価されているということ。

私もついこの前までドライバーをしていてお客様第一で仕事をしてきたと

自負していましたが、そんな人がたくさん会社内にいることがわかり、

嬉しくなってきました。

 

私は横乗りしてこの人と仕事をしたいと感じた人にこう言いました。

「会社は今たいへんな時期にあり、このままだと倒産するかもしれない。

しかし、私たちが一緒に会社を変えようと頑張れば、きっと会社は回復し、

会社は変わるはず。だから一緒に会社を変えてみないか?」と。

 

その時の私は、本気で会社を変えることができると信じていましたし、

そんな思いを持った社員の心に火をつけることで、必ず会社は変わると。。。

 

その時のことを思い出すと人生で一番、やる気に満ちていたと思います。

そして、その思いが多くの社員に火をつけていきました。

その結果、会社を変える大きな原動力になっていったのです。

 

今回はここまで