Norihitoブログ

50代からの人生のたな卸しをつづったブログです。

会社の再生から会社統合・会社の拡大へ

「企業は人なり」を改めて感じた!

 

リーダー研修の受講生たちの現場での必死の努力により、会社は再生しはじめ、
黒字がでるようになってきました。
親会社からも社員の頑張りと会社の財政状態の改善が認められて、増資による支援を
してくれるようになりました。
それまで親会社からは会社を解散させる(倒産させる)ために役員を派遣し、
準備をしていたのでした。その派遣された役員も社員の変化を見て、
会社の復興に期待できるという報告をしたそうです。

その報告を受けて親会社の支援が入ると会社の体力も戻り、
労働条件も改善させていきました。

 

「企業は人なり」という言葉がありますが、まさしく社員が何とかしなければと奮闘し、努力する会社は必ず良くなるものと思います。

逆に「こんな会社に誰がした。経営者が悪いと批判や評論ばかりの会社は決して良くなることはないでしょう。

 

会社がV字回復し、3年目になろうかという頃に大きな出来事が起こります。

隣接するグループ会社との統合の話しが持ち上がり、一気に社員数は倍の1,300名以上に。

同じグループ会社とはいえ、今まで敵対しており交流もほとんどなかったのです。
こちらの会社に相手会社吸収合併する形で話は進みました。

敵対していた相手と統合で「どちらが上で、どちらが下」というマウントの
取り合いも多発し、従業員同士の融和も何もありません。

せっかく回復して軌道に乗りつつあるのに大丈夫だろうか?
という不安の声もありました。

大きな目で見ると統合することでお客様へのサービスも向上し、
競合他社との競争にも有利に運べる好条件が整うと考えると、些細な内輪もめから
意識を外に向ける必要があります。

私のドライバー教育で培った「現場に足を運んで社員と対話をする姿勢」がここでも
役に立ちました。

 

統合後、すぐに私は統合先の事業所15か所を回り、ドライバーの横乗りや社員との
対話に走り回りました。
当たり前ですが、対立していた会社とはいえ、同じ人間であり、日本人です。

きちんと話しを聞き、会話していけば分かり合えると改めて感じたのはこのときです。


そんな中、ドライバー研修の一環でドライバーのリーダーたちを集めた1泊2日の研修を企画しました。
統合後、初めて顔を合わせる人たちも多く、各事業所から集まったリーダーたちが
スライドを使ってメンバー構成や仕事内容を説明していく内容は新鮮でした。

そのリーダーの集まりには、社長をはじめ経営陣や部長、所属長などの管理職も
参加してもらいました。
昼は各事業所のリーダーたちの発表を聞き、夜はバーベキューで懇親会を開きます。

 

社長の「一丸となって会社を盛り上げよう!」という挨拶に全員が感動し、交流を楽しみました。

寝食を共にすること、同じ釜の飯を食うことが人と人の距離を一気に縮めます。

この研修を機に事業所間の交流も盛んになり、会社は融和ムードとなって
統合後の新しい会社の船出が始まったのでした。

 

やはり、すべては人の意識がつくり出すものです。

一番の問題点は、無知であるということです。
お互いを知らないことで敵対しているということもあるでしょう。

人材育成、社員教育という仕事を通じて「人」の大切さを知ることができました。

コロナ禍で人と人の交流やコミュニケーションが希薄になっている今だからこそ、
さらに重要さは増していくことでしょう。

会社統合後の激動の日が2年ほど続いた後、私は次の目標を探し始めていました。

ドライバー教育が私を変えてくれた

人生には転機となるときがある!

 

私にとって人生の転機は「ドライバー教育担当者」の仕事をさせてもらったことです。

今まで書いてきたように私の人生は幼少期から学生時代、仕事を始めた15歳の時から幸福感や満足感を感じることはありませんでした。


いつも社会への不満、大人への不満、自分の生い立ちへの不満ばかりでした。

何とか変えようと思っても好転することはなく、「私の人生はこんなもの。

人の影にかくれて生きているだけ。決して成功者になることはできない」とばかり

思って過ごしていました。

 

9人兄弟の大家族で貧乏な生活、親子や兄弟の関係は最悪でしたし、

こんな家庭に生まれたことを後悔ばかりして過ごしていました。

 

友達とも上手くいかず、裕福な家庭をうらやましがって過ごしていました。

上級生からはいじめや暴力を振るわれる毎日は地獄だったのです。

そんな状況の中、中卒で働きに出るという選択に迫られ、

私の人生はお先真っ暗な状態だったのでした。

 

なんで、どうして・・・と毎日、考えてみても事態は変わらず、私の人生はこのまま

最悪の状態で終わるのだろうと思ったものです。

荒れ果てた感情を持っていく場所もなく、キリスト教会に救いを求めて通いました。

 

そんな私が33歳の時、ドライバー教育担当者としてチャンスをもらってから

人生は変わったのでした。

上層部もそれほど期待していなかったのかもしれません。

しかし、私にとっては自分を変える最後のチャンスだと思ったのです。
何時間働いたから給料がいくら・・・という考えは全くありませんでした。

むしろ私がこの仕事で何ができるのか?どこまでできるのか?の挑戦だったのです。

その結果、私の研修に参加した人が会社の再生に貢献する原動力になってくれました。

 

私の開催する研修に行くと洗脳されると噂になるほど鬼気迫った雰囲気でした。

その時は、私の人生をかけた本気の仕事だったのです。

今、あの時の熱い思いと行動ができるか問われれば「ムリです」と答えます。

それほどまで私は自分の人生をかけた瞬間でした。

それがあったからこそ今があるのです。

あの時期があったから私は仕事や人生に期待と希望を持つことができたのです。

 

ドライバー教育という機会が私の人生を変えました。

多くの人が人生の大きな転機や機会を体験していることでしょう。

そんな経験は幸せだと思います。

人が何と言おうと自分の人生を変えたきっかけや経験は、自分にしかわからない貴重な

時間であり、大切な時間だからです。

あの時がなかったら今の私は違った人生を送っていることでしょう。

 

今回はここまで。

次回は次の展開について。

 

大きな変化には反動もある!

志を持って変革する代償・・・

 

リーダーたちの活躍ぶりは、会社を復活させる原動力になりました。

社会や世の中は、人の想いで変わっていくものだとつくづく思います。

つい最近まで会社はもうダメで、倒産を待つのみだと思って意気消沈していたのに

リーダーたちが職場で「自分たちでなんとかしよう!」という伝染し、

職場は活気づき、明るくなっていきました。
その変化がお客様にも伝わり、売上はあがり利益も出るようになっていきました。

数か月がたったころには、何とか倒産せずに再建する方向性が見えてきました。

本当に人の力、人の想いはすごいパワーを発揮するものです。

IT化やデジタルの時代になっても人の力は絶対に負けることはないと信じています。

そんなリーダーたちの活躍もすべてが上手くいったわけではありません。

職場に戻り、会社を変えようと頑張ったものの上司の協力が得られなかったり、
先輩社員からの圧力を受けて孤立するリーダーも出てきました。

そうなるとそのリーダーのモチベーションは下がる一方で、その職場に幻滅し、
結果、退職する人も出てきました。
私にも電話で「もう無理だ。もう辞める」という相談が何度もかかってきました。

何かを変えようとする時、大きな反発や反動もあるものです。

よい方向に変わったという職場がある一方で、リーダーたちの退職が1人また1人と
増えてくると私の心は引き裂かれそうでした。

「自分たちで会社を変えよう!」という私の言葉が、その人が退職させるきっかけとなったと思うと「自分がやろうとしたことは正しいのだろうか?」と疑問が頭をよぎるのです。

それでも前に進むしかありませんでした。

リーダーたちによる変革のムードはどんどん高まっていったのです。

 

今回はここまで。

リーダーたちによる職場の変革!

リーダーが現場変革の原動力に!

会社が大きく変わるとき、職場のあちこちで小さな変革が起きているものです。

 

リーダー研修を受講したリーダーたちは、それぞれに職場に戻って取り組みたい目標を

掲げて帰りました。

ある人は「お客様から良い評価をいただくためにメンバー全員の身だしなみを整える」ことであったり、「チームのメンバーでミーティングを開催し、コミュニケーションを深めたい」というリーダーがいたり。

「全員で売上を上げるために営業力を向上させる」

「安全運転を全員で意識する」など、それぞれの職場に抱えている問題点に対し、

それぞれの目標設定を宣言しました。

研修の時に社員のやる気は一時的に高まり、意気揚々と職場に帰ったものの、

2~3日もすれば元の状態に戻ることとくあることです。

でも約1週間の間、寝食を共にし、夜遅くまで仕事のこと、会社のこと、自分の人生のことを語り合った仲間との約束は、単に仕事上の義務を超えた”生き方”ともいえる変化を各自にもたらしたのでしょう。

 

リーダーたちの変化や職場での変革のようすが、あちこちの職場から

聞こえてくるようになりました。

時には「あまりの変貌ぶりに他のメンバーが戸惑っている」

「少しやりすぎ」という声もありましたが、

「今までとは別人のようななってリーダーシップを発揮している」という

所属長からの反応がたくさん寄せられました。

 

リーダー研修は、月に1回開催していましたから、同じ思いの仲間が

少しずつ増えるにつれ職場がどんどん良い方向に変わっていきました。

今まで「もう会社は倒産するかも」と意気消沈いた人たちが

この職場で働く喜びを見出していったのです。

社員一人ひとりが元気になれば、職場が元気になり、

最終的に会社も元気になっていきます。

 

社長が話されていた消えかけた火種を探して息を吹きかけたとき、

再び大きな炎となって燃えていったのです。

 

会社に何十年も勤めている中で仕事にやりがいを感じ、

自分が何かの功績を残せることができるほどの喜びはないでしょう。

もちろんある程度の収入は必要ですし、これだけ残業したからとか、

努力に見合うだけの報酬を求めるのは当然でしょう。

しかし、人はそれだけでは本当の幸せを感じることはできないものです。

仕事へのやりがい、誇り、達成感は自分の生きた証にもなるのです。

 

私は、33歳からドライバー教育に携わってからの2年間ほどで、

仕事の喜びを心の底から味わうことができました。

 

それは、私が何を成したかよりもリーダーたちの活躍を見聞きするときに

より深く感じたものです。

当時、出会った人たち、話した内容、夜中まで語り合った場所、熱い思いを

ぶつけあった仲間たちは、今でも忘れることのできない宝物です。

そんな時間を熱いリーダーたちと共に過ごすことができたことは

生涯忘れることができません。

 

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

リーダー研修プログラムスタート

変革はリーダーから!

ドライバー教育に携わってから九州と大阪の事業所を回りつつ、

いろんなドライバーの横乗りをしながら思ったことは、

『やはり組織を変革するにはリーダーの存在が不可欠』ということでした。

 

月1回、2泊3日の新人研修も軌道に乗り、その間に次の研修プログラムの

企画を練っていました。

リーダー研修の開催です。

中途であろうと新入社員は、まっさらな状態ですから会社の方針や想いを

伝えると一生懸命に頑張ってくれるものです。

しかし、現場に戻って先輩たちのやる気のない姿や

会社への批判的な言葉を聞くと一気に悪い方に染まってしまいます。

もちろんすべての人がそうではなく、新人の方が2~3年でリーダーになって

現場を引っ張ってくれる人もいました。

そんな新人研修を得てリーダーになった事業所の組織は、良い方向へと社員を

引っ張ってくれる頼もしい存在へと成長します。

 

それほどリーダーの存在は大きいのです。

まして会社が危機的状況であれば、リーダー次第で会社の命運も決まります。

 

リーダーには、組織を変える原動力になってもらいたい存在ですから、

年功序列でなったリーダーではなく、私が現場を回って『この人!』と思った人を

研修に呼ぶようにしました。

もちろん年功序列でなったリーダーの方々にも素晴らしい方はいました。

 

私が研修に召集したリーダーの基準は、

①熱い思いがあること。

 会社や上司への不満も2種類あります。

 単に文句を言うだけの人と現状をよくしたいと思っている人。

 文句や不満も熱い思いや情熱からでた内容は、聞いていてもわかります。

②お客様のことを優先する人。

 会社はお客様によって成り立っており、お客様が最優先です。

 上司優先、会社都合優先の人はリーダーとしての目線がずれてしまうのです。

この2つのみです。

 

また、リーダー研修で何かを教えるというスタンスではなく、

いかにやる気(モチベーション)に火をつけるかということになります。

 

リーダー研修の企画をいろいろと考えた結果、5泊6日の研修にしました。

親会社で模範的なリーダーに帯同してリーダーの考え方や仕事について

実際に体験するという研修です。

夜は、その日の出来事や感じたこと言いあい、自社に不足していることは

無いかを話し合いました。

最初は嫌がっていたリーダーが研修が進むとともに意欲的になり、

現場を変える使命に燃えて各事業所に戻っていきました。

 

”百聞は一見にしかず”と言いますが、まさに体験に勝るものはないと思います。

 

その後、リーダー研修を終えて戻ったリーダーたちの活躍ぶりを

たくさん聞くことになります。

その活躍ぶりは次回に。。。

 

 

 

 

新人ドライバー研修プログラムスタート

研修という仕事のはじまり!

 

私がドライバー育成の担当者になって、すべての事業所を回ってから2か月後、

新入社員向けの研修プログラムを作ってスタートさせました。

すべて自分で考えたオリジナルです。

各事業所を回ってから聞いた意見と会社側が望む人材像を考慮しながら

1泊2日の研修プログラムを作りました。

新入社員は、まだ何色にも染まっていない真っ白なキャンパスのようなもの。

入社してすぐに会社の考え方や今後の方向性を伝え、今までの常識にとらわれない

人材に育てることができます。

運送会社のドライバーに就職してくる人は、過去にいろんな経験をしています。

『あなたの過去の経験を活かして会社の再生に新人の力を貸してほしい』

というメッセージを私は数百人に語りました。

 

入社してきた会社が大変な状況であると知って辞める人もいましたが、

自分が何か貢献できればという思いで頑張ってくれる人もたくさん出てきました。

その新人研修を受けた人でリーダーになった方もたくさんいます。

 

新人研修といえば、会社のさまざまな知識や考え方を詰め込む方式が多いのですが、

私は違っていました。

『会社勤めの人生で自分が何か功績を残せたと思えることはそう多くない。

あなたが今の会社を変える原動力になると信じている。

一緒に会社の改革に力を貸してほしい。』

そんな話しを研修生との宿泊先でご飯を食べ、お酒を飲みながら語り合いました。

 

人は人との出会いで変化や成長をすると信じています。

私が、当時の社長との出会いで人生が変わったように、私と出会った人が少しでも

感銘を受け、何か変化を感じてもらえたら、それ以上の喜びはありません。

 

私は、自分の人生をかけてみたいと思える仕事を初めて体験しました。

それは、何時間働いたらどれくらいの金額になるというレベルの話しではありません。

 

きっと若かったからかもしれません。

青臭い、理想を求めていたのかもしれません。

でも、今振り返ってみて、何かに没頭できることほど幸せなことはないと

つくづく感じます。

 

私は、たくさんの新入社員の研修を通じて、人生の喜びと感動を体験したのです。

この体験は、私の記憶に残された最高の出来事であり、一生忘れることはできない

体験です。そんな仕事が今も、これからもしていきたいと強く思うのです。

 

今回はこことまで。

全力で話せば分かり合える

想いを伝える!

 

会社が倒産の危機であり、ボーナスはなし、社員の早期退職で人員削減

給与は一律6%カットなど・・・さまざまなリストラ策を打ち出されて、

社員のやる気はどんどん下がり、『こんな会社にした経営者は責任をとれ』と

従業員の不満は溜まる一方でした。

 

そんな大変な状況の中で私がドライバー教育担当者になりました・・・と

事業所を回っても社員の目は厳しく、『お前は誰なの?本社から来て何の用事?』と

冷たい扱いを受けました。

 

そんな社員を夜、集めて私の思いを伝えて回ります。

『たしかに今、会社は大変な状況で倒産するかもしれない。

もし、不満ばかりで何もしなければその通りになるだろう。

だが、何とかしようと思う社員がいたら、きっと会社は大丈夫だ。

私は会社を変えようと思っている。一緒に会社を変えてみないか。』

 

そんな話しを全力で話しました。

ここまで追い込まれた本気で話すしかない。

内心、ドキドキしながら作業終了後に集まってくれた社員に精一杯話しました。

会議室や食堂、小さな応接室などで毎日、九州各地の事業所を回って話しました。

 

鹿児島の営業所に行った時のことを今でも思い出します。

会社内で鹿児島の営業所は、もっとも大変な場所でした。

過激な従業員がいて、労働組合を使って会社ともめることで有名でした。

私もその話しを聞いていたので、鹿児島に行くときは不安でいっぱいでした。

 

その時、私はモーセがエジプトで奴隷になっていたユダヤ人を約束の地に

引き連れていった物語を思い出し、自分を駆り立てます。

『私も今の状況から従業員を脱出させる使命をもったリーダーなのだ!

おじけづくことなく、堂々と話しをしよう!』

そう自分に言い聞かせて全力で想いを話せしたとき、最初はイヤイヤ集まっていた

人たちが真剣な目つきになり、最後は拍手が沸き起こりました。

『感動した』『一緒に会社を変えていこう』と言ってくれて感動しました。

 

自分の私利私欲ではなく、覚悟をもって想いを伝えたら、

分かってもらえると思った出来事でした。

 

今回はここまで