Norihitoブログ

50代からの人生のたな卸しをつづったブログです。

"幼少期のトラウマのせい"ではない!?

 アドラー心理学の解説本「嫌われる勇気」の中にこのようなタイトルがあります。

・トラウマは存在しない

・あなたの不幸は、あなた自身が選んだもの

・人は常に「変わらない」という決心をしている

このタイトルを読んだ時に衝撃を受けました。

 

私は、約20年間、研修講師として人前で話しをすることを仕事としています。

33歳の時、トラック運転手から研修講師になった当時から現在でも、

人前で話しをする時は、緊張して全身に大汗をかいてしまいます。

「この人たちは、私のことをどう思っているのだろうか?」と考えると

対人恐怖症だった幼少期の記憶を思い出します。

心理学者フロイトによる過去のトラウマが原因で、「人が怖い」、

「人前で極度に緊張する」という結果が生まれていると長い間思っていました。

 

しかし、アドラー心理学では、自分がそうなるように決めているというのです。

過去のトラウマが今の結果になったのではないと・・・

 

 

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目的を達成するための反応=心のプログラミング 

私は、「原因」⇒「結果」を結び付けようとしていました。

そうではなく目的を達成するために反応しているというのがアドラー理論。

 

私の幼少期は「不安」と「恐怖」の記憶しかありません。

いつも母親がいないと不安になり、幼稚園に行くのも一人では行けず、

幼稚園の友達にちょっと何か言われると、すぐ落ち込んで泣いてばかりいました。

家の外は怖い人ばかりとひきこもり、友達もいませんでした。

外で誰かに会うと恐怖でいつも「泣きそうな顔」をしていると言われていました。

いつも感情を抑えて自分の意見を言えないのです。

 

私がそうなったのは、両親のせい、周囲の大人のせい、兄弟のせいなど・・・

他人のせいでこうなったと他責にしていました。

しかし、原因を突きつめてみても、自分を変えることはできませんでした。

 

過去のトラウマが原因で今の結果を生み出しているのではなく

「目的を達成するためという内容は目からウロコでした。

私の対人恐怖症や人前で緊張する反応は、ある目的を達成するためというのです。

 

「自分がキズつかないため」「自分の心を守るため」に人を避け、

自分の世界に閉じこもり、傷つけないでほしいオーラを発していたのでしょう。

自分の生命(心)を守るための手法として、ひきこもりや対人恐怖症という選択を

していたのです。

 

人は目的を達成するための反応をする

長い期間、社員教育に携わっていると、いろいろな人に出会います。

会社で活躍して成果を出す人、やる気をなくして辞める人など、いろいろです。

会社にやりがいを感じることができれば、イキイキと働き定着も高まります。

 

過去のトラウマに囚われるのではなく、今の反応や行動が目的達成のためであると

いう考えを取り入れることで、研修スタイルも大きく変わりました。

自分の内面を探ることで気づいたことを次回、書いてみたいと思います。

 

今回はこの辺で。